
ウェルポイント内外の大気圧差によって揚水された地下水はヘッダパイプ内を移動してセパレートタンクに集められます。
集められた地下水は気泡を含んでいるため、セパレートタンク内で地下水(重い物体)と空気(軽い物体)に分離されます。
分離された地下水はヒューガルポンプで排水され、空気は真空ポンプで排気されます。
この時、セパレートタンクの上面に取り付けられたバキュームゲージ(真空計)はセパレートタンク内の空気のゲージ圧(大気圧との差圧)を示しています。
バキュームゲージのゲージ圧は 0MPa~-0.1MP aの範囲となります。
0.1MPa(メガパスカル)は1気圧に相当しますので、-0.1Mpaは-1気圧(絶対真空)を意味します。
1気圧は水頭換算で約10mですから、上記の写真が示しているゲージ圧-0.065MPaは、セパレートタンク内の気圧と大気圧の差が水頭換算で6.5m程度であることを示しています。
これは各種のロスを考慮しない場合、低下した地下水位面とセパレートタンク内水面の差が6.5mであることになります。
良好な真空状態が確保できていることになります。
なお、真空度を高めることに気を取られてグランドコックを閉めすぎると、空気の吸引量が減ると共に、地下水の揚水量も減少することになります。(グランドコックを全閉にすればゲージ圧が大きくなり、排水量はゼロになります。)
真空度が高いから運転状況が「良好」と判断してはいけません!
ウェルポイントの運転管理作業は真空度、揚水量、地下水位観測井戸内水位などを調整しながら、最適な運転状態を維持する作業なのです。